2011年1月14日金曜日

【香港】「マイカー」米国デビュー:年内にも現地生産

 香港の地場企業が開発した電気自動車「myCar(マイカー)」が米国デビューを果たす。このほど米自動車メーカーから出資を取り付け、年内にも同国での生産に乗り出す計画だ。欧州、香港での販売を経て、次なる巨大市場に挑む。

 出資するのは環境対応車メーカーのグリーンテク?オートモーティブ(GTA)。マイカーを生産するEuオート?テクノロジーと17日に香港で資本提携の調印式を行う。

 Euオートは12日、NNAの取材に対し「GTAの出資額や出資比率は現時点では答えられない」とコメントした。

 GTAのテリー?マコーリフ会長は、2001年から05年まで民主党全国委員会委員長に就き、クリントン元米大統領の側近として政界に幅広い人脈を持つ人物。米政府が16年から自動車に厳しい燃費基準を課すことを念頭に、マイカーを先行導入して商機につなげたい考えだ。Euオートにとっても、GTAの傘下に入ることでコスト削減が見込めるほか、知名度を上げ販路を拡大できるメリットがある。

 欧州、アジアでの販売車両は引き続きこれまで通りの態勢で生産する。

 ■コペンハーゲン会議でも利用

 マイカーはエアコンなし2人乗りタイプで、香港での価格は9万7,000HKドル(約116万円)。鉛蓄電池を搭載し、家庭用電源から充電できる。最高時速は64キロメートル。6?8時間のフル充電で110キロ走行できる。生産工場は広東省東莞市にある。

 Euオートと香港理工大学が03年から共同開発に乗りだし、08年末に欧州連合(EU)の安全認証を取得。英国やフランスなど欧州で先行発売した後、09年10月から香港でも売り出した。

 昨年末にデンマークコペンハーゲンで開催された環境会議(COP15)では、来賓用の移動手段として利用されたほか、同国ボンホルム島では今夏から観光客用のレンタカーとして導入されることが決まっており、欧州では確実に知名度を高めている。

 ■香港普及は伸び悩む

 ただ本拠地、香港での販売は思わしくないようだ。現在までに空港管理局(AA)や香港鉄路公司(MTRC)などへの納入実績はあるものの、一大顧客として期待していた政府からの注文は伸びていない。

 政府は環境事業の一環としてエコカー普及計画を打ち出しているが、マイカーは速度や性能に限度があり、代わりに日系メーカーに熱視線を送っている。政府は三菱自動車の電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」10台を発注したほか、トヨタ自動車の環境車の導入も検討しているとされる。

 マイカーはもともと住宅地や島など近距離走行を想定して作られた。香港では制限時速50キロ以下であれば公道を走ることも可能だが、インフラ整備が十分でないことや、市民の環境意識がそれほど高くないこともあり、導入は遅れている。

 マイカーの今年の販売目標台数は1,000台。同社は米国発売について「世界に広めることができて大変光栄。GTAと協力して電気自動車産業の発展に努めていく」と期待を示した。

引用元:エミルクロニクル(Econline) 総合サイト

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